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３年ほどすると，別の問題が起きた。
ハゲの進行である。
後ろがカバー仕切れなくなってきたのである。
新たに買い直すしかない。
かつらの寿命は丁寧に扱えば３年程度。
２個を交互に使えば６年になるはずだった。
これを読んでいる方に言っておきたい。
かつらを注文するときは，６年後，つまり２個のかつらが寿命になる頃、どこまでハゲが進行するかを予想して大きめに作っておくべきだ。そうでないと，かつらの寿命前に買い換えることになり，余計な出費に繋がる。
考えてみれば，最初の注文の時，店の人はそんなことは言わなかった。
店にしてみれば，どんどん，かつらを買い換えてくれた方がもうかるのだ。
知らない客には罠をしかける。ひどい話である。
そんなこともあり，現在のかつら店に不信感を抱くようになった。
大きさが合わない以上，買い換えなくてはならないが，同じ，かつら店で買うのもしゃくである。どこで契約しようか。
次は大手と契約したいと漠然と考えていた。特に理由があるわけではないが，なんとなくそう考えてしまうということは，膨大なCMによるイメージ作戦が功を奏したのかもしれない。
不安が大きいとき，人は，自分で行動するよりも，他人の行動をまねる傾向があるという。大手が繁盛しているのは，そんなところに理由があるのかもしれない。